No.370 シンガポール視察その1

統合型リゾートの導入による経済改革を成し遂げたシンガポール

2種類の統合型リゾートを視察して来ました。

 

 

(1)マリーナベイ・サンズの統合型リゾートについて

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       シンガポールの新たな象徴となったマリーナベイ・サンズ(ホテル) 

 

MICE(会議、インセンティブ旅行、コンベンション、展示会)ビジネスを重要視し、カジノ(ラスベガス式ゲーミング)、ミュージアム(アートサイエンス)などマリーナベイ・サンズの形態は世界で最も成功した"統合型リゾート"です。

シンガポールがビジネス・観光で発展し、多くの高層ホテルが林立している中で、従来からあるホテルと共存できる事を模索しマリーナベイ・サンズの統合型リゾート構想を検討した。

従来からあるホテルのビジネス・観光客を奪うのではなく還元できるように立案をしたことで、大きな波及効果を生み出した。

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世界に誇れるものを作る。

ショッピングセンターのテナントも今までアジアに無かった店舗・コレクションを集め、世界の絶品の料理をレストランで味わっていただく、高級店だけでなく、それぞれの層にあった店舗をオープンさせた。

シンガポールでは以前からMICE事業があり、更に新しい取組みで今までと違う経験をしたいニーズに応えるため、統合型リゾートの中にMICE事業があり、カジノを設置した。

 

カジノが全体で占める実質使用面積は3%で、統合型リゾートの総収益の80%がカジノの収益となっており、ホテルなどの建物建設コストの資金返済に充てている 。

 

 ◆シンガポールの統合型リゾートの効果

         大きな波及効果が出ている・・・

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 ◆カジノ設置によるセーフガード 

    シンガポール市民と永住者から2種類の入場税を徴収することで、抑制をしている。

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 ☆ギャンブル依存症の人をどう守るのか?が課題 

  入場排除制度を導入し、家族からの申告があれば(本人に知らせずに)入場できない。

 

 

  ◆シンガポール政府のギャンブル調査

     

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グローバルな大阪を象徴する統合型リゾートを提案 

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※上記のデザインを大阪の統合型リゾート案として提示して頂きました。

斬新的なデザインです。

夢のある建造物ですが、地震大国である日本で可能であるのかは今後の課題ですが・・・

シンガポールの一般住宅・マンション、ホテルなどの外観は日本では見られないデザインでした。

 

 

☆統合型リゾートの提案について、何点か確認させて頂きました・・・

 

大阪ならではの印象的な建造物が必要と考えている。

人目を引く建物は何か?

大阪と言えば、すぐ思い浮かぶインパクトのある建造物にすべきである。

大阪のロケーションを考えると水際が目立つのではないか。

日本の候補地の中で大阪が有力地であると考えている。

大阪にはスペースと拡張の可能性があり、後背地に京都・奈良・神戸・滋賀など観光と市がある。

MICEビジネス・事業を考えると国際都市である大阪は魅力的である。

大阪に作る課題として・・・

大阪ならではの観光地となるように、最も適したロケーションををどこの持ってくるのか?

速やかに来れるように交通インフラ整備をする必要がある。

大阪の観光行政などの実績、現状課題をもっと知りたい。

そのために、大阪府・大阪市そして政府機関との連携を図りたい。

 

 

 

(2)リゾート・ワールド・セントーサの統合型リゾートについて

 

  ◆統合型リゾートについて説明聴取(ゲンティン・シンガポールが運営)

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28年間の統合型リゾート開発実績を活かし、リゾート・ワールド・セントーサが運営されている。

2012年開設から約5400万人が来場している。

ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、海洋水族館、海洋博物館、、MICE、カジノ、レストラン・ショッピング施設など1日中楽しめることが出来ます。

交通インフラも充実しています。本島とセントーサ島を結ぶモノレール、ケーブルカー、高速道路が整備されアクセスも良い。

リゾート・ワールド・セントーサを運営するため13000人を新規雇用していますが、現地雇用が70%を占め大きな雇用対策となっています。 

 

◆着工からわずか34か月で開業 

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  フェーズ1

2010年に完成

カジノ、ホテル、MICE、レストラン・ショッピング施設、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールなど完成

  フェーズ2

 2012年に完成

 海洋水族館、エクアリス・ホテル、ウォーター・パーク、スパなど完成

 

※計画立案から実施までのスピードの速さ、世界各国から信頼できる事業者を選定している。

 本島とセントーサ島を結ぶモノレールの車両は日本企業が納入しています。

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 ◆カジノを視察

賭博のみで観光誘致する計画になっていません。

 

 

 

 

 

 

 

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国家ギャンブル依存症対策審議会を設けている。 

 ギャンブル依存症患者を識別、サポートできるスタッフを育成する社内トレーニングプログラムを実施している。

 

※ギャンブル依存症に対しての対策を講じています。必要な措置であると思います。

 

 

 

 大阪に統合型リゾート(IR)誘致について意見交換

 

ゲンティン・シンガポールからの意見・・・

大阪のカジノ建設に5000億円程度の投資が必要と考えている。

投資だけでなく経済効果を視野に入れて計画立案することが重要。

賭博のみで観光誘致する事にならないようにする必要がある。

グランドデザインする時に、マーケットを何処に置くかが重要なポイントである。

飛行機で3.5時間圏内がターゲットとなる。

大阪の企業と連携を取る事が重要であり、デザイン性に優れているものにする必要がある。

 

※上記のご意見を踏まえて、今後大阪市において

「 大阪に統合型リゾート誘致」については、今後しっかりと議論し検討していきたい。