No.381 静岡市学校給食センター視察

4/23(水)、静岡市「西島学校給食センター」を視察して来ました。

 大阪市の中学校給食の在り方について、最善の手法を模索するために他都市の実施状況を学んでまいりました。

 

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◆大阪市の中学校給食の課題について

大阪市の中学校給食はデリバリー方式を全校実施しており、「おかずが冷たく美味しくない、ご飯の量が足りない、汁物がない」など不満の声が大きくなってきています。これらの問題点を改善するため、教育委員会は取組み中です。

更に、配膳室の整備をはじめ導線など狭隘な部分もあり、改善しなければ全学年実施は困難である中学校もあり、早急な改修が必要であることが指摘されています。

 

 

 

 

◆静岡市の小中学校・学校給食の経緯について

平成17年4月に旧静岡市と旧清水市が合併し、現在の政令指定都市・静岡市が誕生しました。

合併前の旧清水市では 小学校→自校方式で実施、中学校→弁当持参(合併後、デリバリー方式で中学校給食を実施されています。)※大阪市と同じ手法です。
旧静岡市は センター方式で小中学校の給食を実施しています。

現在、小学校の給食は、センター方式、自校方式でアレルギー対応も実施していますが、中学校ではセンター方式、デリバリー方式が混在しています。

旧清水市ではデリバリー方式のため不満の声がある?ようです。

 

。。。一言メモ。。。 

静岡市には、10000食/日の大規模・学校給食センターが4ヶ所稼働しています。(直営1ヶ所、民間2ヶ所、PFIがが1ヶ所、休止1か所)
5番目に建設された市立西島学校給食センターが稼働(元、直営で実施されていた南部学校給食センターを立替)  

 

 

◆西島学校給食センターの規模

PFI特定事業契約(静岡市)

運営 :  PFI静岡市南部学校給食センター株式会社

事業費  :  約78億円

契約期間 : 16年間

調理能力 :  最大12000食/日 (現在、10000食/日)

アレルギー対応 :  50食

 

。。。一言メモ。。。

※毎月の献立が決定すると保護者と連携を取り、提供できる献立を決定しています。→あくまでも除去方式で理解・協力を求めています。

10000食/日、3献立/日...揚げ物・焼き物、煮物、和え物、1万食を作るのを3パターン献立にしています。→施設規模が10000食の1/3の調理規模でまかなえる利点
・雇用体系など、非常に良く考えた学校給食センターです。



 

  

◆西島学校給食センター・調理室など視察

 

煮物・加熱室

給食センター 2.JPG

    調理室の空間が広い・・・

 

。。。一言メモ。。。 

異物混入についてお聞きすると、

西島学校給食センターで調理器具のボルトが破損し、当日の献立のおかずがに混入していることが判明し、児童・生徒の口に入る前に回収した事案がありました。

衛生管理の徹底はもちろんですが、調理器具の日常点検実施を徹底していたことで事故を未然に防げたと説明を受けました。

安心安全な給食提供に取組んでおられます。

 

 

給食センター 1.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   給食1.JPG

 

 学校給食の見学ルートを設置されています・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

        食器洗浄機など自動化されています

給食 3.JPG

 

。。。一言メモ。。。 

10000食/日、3献立/日...揚げ物・焼き物、煮物、和え物、1万食を作るのを3パターン献立にしている→施設規模が10000食の1/3の調理規模でまかなえる利点
非常に良く考え抜かれた学校給食センターです。


小学校給食は、センター方式、自校方式で実施され、中学校給食では、センター方式とデリバリー方式が混在しています。
自校方式、センター方式の2つに共通することは、デリバリー方式と比べて"温かく美味しい給食"が提供できること、"アレルギー対応"が可能であることなどを訴えておられました。


自校方式は、①コスト増であるが防災拠点である学校として機能が充実すること、②食材の地産地消を実現できるメリット、③配送時間が無い、④学校で生徒が作った物も食材にできる、⑤食中毒になりにくいなどメリットを挙げておられました。
また、アレルギー対応を実施しているが、更に安心安全を図るためには、アレルギー室の設置が必要であると述べられていました。

センター方式では、①コストが少なくて済むこと(人件費)、②
調理師が休暇を取り易い、③設備機器の自動化図れる、④物資の大量発注が可能である、⑤専用アレルギー室が作れることなどメリットがある。

ただし、食材の地産地消は困難であり、配送距離を3~4km圏内と考えて設置されています。

デリバリー方式について、管理運営コストを最小限に抑えられるメリットがあるが、
①おかずが冷たい、揚げ物が多い、②残菜が多い(弁当箱で残しても他人に解らない)、③食材の地産地消の物を使えないなどデメリットを挙げておられました。

静岡市の中学校給食として、清水地域のデリバリー方式をセンター方式に変更しようと検討されていますが、土地確保の問題を挙げておられました。



 
今回の視察で、大阪市が実施しているデリバリー方式から、センター方式などに変更できないか?と強く感じています。

 大阪市の中学校給食をより良いものにするために・・・