No.158 環境対策特別委員会・行政視察(前編)
10/18・19、北海道庁、北海道環境財団、札幌市リサイクル団地の環境施策について、大阪市・環境対策特別委員会で行政視察を実施。
● 北海道庁にて「ガイア・NEXTプロジェクト」について
北海道庁旧本庁舎・見学(左奥 赤れんが庁舎・重要文化財)
(写真左から 本人、河本議員、土岐議員、小玉議員)
北海道における地球温暖化対策について説明聴取(北海道庁・会議室にて)
北海道における温暖化対策の取組み
北海道が持つポテンシャル
● 温室効果ガス吸収源となる豊かな森林
⇒ 全国森林面積の約四分の一を有する
● 広大な大地と冷涼な気候、多様な再生可能エネルギーの活用
⇒ 太陽光発電導入ポテンシャル
(東京と遜色ない日照権、低温による発電効率の優位性)
⇒ 風力発電(陸上)導入ポテンシャル(全国の50%)
⇒ 中小水力発電導入ポテンシャル(全国2番目、8.5%)
⇒ 地熱導入ポテンシャル(全国の33%)
● 北国で培われたハイレベルの高断熱・高気密住宅技術力
● 豊富なバイオマス資源
⇒ 豊富な木質系、廃棄物系バイオマス
(ペレットストーブ、バイオガス発電)
地球温暖化対策を進めるにあたり、重点的に取り組む施策を『ガイア・NEXTプロジェクト』と名付けて、北海道らしい低炭素社会の実現に向けて推進する。
※ ガイアとは・・・古代ギリシア語で「大地の女神」
「ガイア・NEXTプロジェクト」(平成22年度)について・・・
(総額 約89億9200万円・全額国の補助)
● 低炭素型ライフスタイル・ビジネススタイルへの転換
エコチェンジファミリー推進事業
(家庭でのエコ行動促進するためCO2削減量の「見える化」の取組みなど)
● 地域特性を活かした環境にやさしいエネルギーの導入
木質バイオマス大規模利用促進
エネルギー「一村一炭素おとし」事業・・・
(市町村が民間企業等と協働し省エネ・新エネ事業を通じて
地域経済活性化を図る取組みを支援)
● 二酸化炭素吸収源としての森林整備・保全等の推進
● 北海道地球温暖化防止活動推進センター(財団法人北海道環境財団)
北海道エコ・アクション・ポイントクラブの取組みについて説明聴取
一言メモ・・・
北海道地球温暖化対策推進するに当たり、温室効果ガス排出量(t-CO2)削減目標は・・・
1990年度(平成2年度)を基準年とし、目標年の2020年度(平成32年度)には25%削減する予定になっている。
はっきり言って " かなりハードルの高い目標 " であり、「国の新たな政策・森林吸収量等を追加した削減量」を加味しても(10数%不足)追い付かないのが現状である。
景気が低迷している中ではあるが、北海道でも「産業部門」の二酸化炭素排出量の占める割合が三分の一(32.7%)であり、削減目標を企業などに押し付けるわけにはいかない。
特筆すべきことは、家庭部門つまり暖房による二酸化炭素排出量(22%)が全国より約10%多く、運輸部門でも公共交通機関が少なく車に依存している割合が高い状況である。
温室効果ガス排出量(t-CO2)削減目標25%、「地球温暖化基本法」は10月8日に閣議決定されたばかりで、これから実施に向けて議論が展開される。
このことが " 絵に描いた餅 " にならないように、国の具体的な方針を、早急に打ち出すべきだ。
≪ 参 考 ≫
http://www.heco-spc.or.jp/eap/ ← 『北海道エコ・アクション・ポイントクラブ』
クリックしてください。
http://bit.ly/b3EjNx ← エコ・アクション・ポイント